言葉選び





小説を書くときに必ず悩むのが、言葉選びです。

たとえば、「好き」と「愛してる」、「恋」と「愛」など、意味は似ていますが、微妙にニュアンスがちがいますよね。
登場人物の設定や環境、心境に合わせて、適切な言葉を選びましょう。

放課後の校舎で高校生が同級生に告白するのに、「お慕い申し上げます」では変ですよね。
「心からきみを愛しているんだ」ってのも、現実ばなれしているように思えます。

「実はね、好きなんだけど」、「おれ、なんかおまえのこと好きかも」、「好きなんだよ、いい加減気づけよ」、「愛してマスカット。なんちゃって」。

告白だけでいろんなヴァリエーションがあります。

口語文だけではありません。

ぼくは彼を愛した。
ぼくは彼を愛さずにはいられなかった。

微妙な表現ですが、なんとなく下のほうが深い感じがしますね。
どちらももちろん文として間違っているわけではないので、最終的にどちらを選ぶかは筆者のセンス次第ということになります。
これらの小さな取捨選択の積み重ねで作品ができあがるのです。








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