キャラクタ携帯サイトで少し気になるのが、登場人物の名前です。 耽美な響きや漢字はすてきですが、あまり偏りすぎると現実味を失い、読者を引かせてしまいます。 たとえば、坂本カマドという名前の女子高生や、白鳥城瑠璃乃輔という名前のサラリーマンなど、人物の設定や環境に合わない名前も同じです。 ギャップを狙うなどのこだわりや思うところあって名づけるのなら、無理にやめろとはいいませんが、苦手意識を持っている読者は1ページ目でさっさと逃げ出してしまうかもしれません(あたいも……)。 それを引き留めて物語に集中させるには、相当の筆力が要求されるでしょう。 また、芸能人や漫画、映画などのキャラクタのフルネームを使うのは危険なので、やめたほうがよろしいかと。 携帯サイトは検索に引っ掛かる可能性が高いので、一般のファンの方がBLと知らずに迷い込んでくる恐れがあります。 いくら真剣に執筆していても、やはり陽のあたる業界ではありませんので、注意しましょう。 どのジャンルでもそうですが、BL小説ではとくに登場人物の魅力が大きな意味を持ちます。 かっこよく、もしくはかわいく、読者を惚れさせるような男性を描くことが重要です。 もちろん、容姿端麗、頭脳明晰、資産家の息子でなぜかつねに薔薇を持っている白鳥城瑠璃乃輔を書けというのではありません。 キャラ作りにもやはり、現実味と個性が必要です。白鳥城某もたまに見るとときめくかもしれませんが、毎回同じようなキャラだとさすがに飽きてしまいます。 といって、キャラ設定に集中するあまり、物語にあまり関係ない家族構成や過去の回想シーンなどを詰め込みすぎると、肝心の物語がだれてしまいます。 説明は最小限に抑えて、会話や行動などで、登場人物の個性・人間性を表現しましょう。 |