用語集■隠喩 比喩表現のひとつ。直喩が「〜のように」と直接的な言葉を用いて物事を例えるのに対し、隠喩はそのような直接的な表現を用いない方法。 例 直喩表現:「彼はまるで獣のようにぼくに襲いかかってきた」 隠喩表現:「彼はぼくに襲いかかってきた。彼は獣だった」 ■緩叙法 物事をあえて弱く言ったり、否定表現を使う事でかえって強く印象づける手法。 例:彼は微笑を浮かべたが、それほど強い男ではない。 「弱い」ではなく「それほど強くない」とすることで、その強さを強調している緩叙法。感情表現にこれを用いると古来からの日本的な曖昧表現や現在のティーンエイジの微妙なニュアンスを表現する際に効果がある。 ■擬音語 音を直接言葉で表現する方法。 例:どかーん、ガシャン、キラッなど。 多用するとものすごくしょぼくなるので注意。 ■擬態語 物事の状態を表す言葉。擬音語に似ているが、実際にはその音は出ていない。音のように様子を表す表現。 例:彼がアクセルを踏むと、車はぐんぐん加速した。 ■自由間接話法 一人称小説の場合、台詞以外も全ての文章が主人公のフィルター(心)を通しているため、どこにでも主人公の気持ちを書く事が出来る。 しかし、三人称小説の場合、中立のナレーターが小説を進めるため、基本的としては台詞以外の部分で主人公の気持ちを台詞のように書く事は出来ない。 つまり、「彼はそこへ行きたいと思った」と書く。 しかし、その基本を破りあえて地の文に心の中の文章を入れ込む手法。 感情移入には効果的だが、難易度は高い。(安易にこれを用いると文章の統一性がなくなり、三人称の意味がなくなる) 例:山田は走り出した。改札を抜ける鈴木の背中が目に入った。ふざけやがって。山田は鈴木の腕をつかんだ。 ■常套句 ありきたりの表現の事。 元々はクリエイティブ能力の高い小説家やコピーライターの作り出したオリジナルの言葉が、多くの人間にまるまる真似される事で常套句になるケースが多い。 ■体言止め 文章の最後を名詞で止める手法。わたしの大好物。 例:彼が見つめる空。抜けるような青空。 これらの表現からもわかるように、体言止めは非常に詩的な印象を与える事が出来る。 こちらもあまりの多用でナルシスト的文章にならないように注意が必要。 ■直喩 比喩の一つ。「まるで〜のようだ」のように直接的な比喩表現を用いて例える方法。 「まるで〜のようだ」、「〜みたいだ」「〜のように」などがある。 多用しすぎると文章がくどくなる。比喩(例える方法)には直喩と隠喩がある。 ■倒置法 主部と述部を入れ替える、あるいは目的語の位置をずらすなどの技法。 最後に来る言葉が最も強調される効果がある。 ただし多用しすぎると文章全体のバランスが崩れる。 アクセントとして用いるべき方法。 例 通常の文法:「僕は昨日彼と会った」 倒置法:「僕は彼と会った。それは昨日だった」 通常の文法:「僕は昨日彼と会った」 倒置法:「僕は昨日人と会った。それは、彼だった」 ■比喩 「例え」の事。「彼はまるで花のようだ」や「彼は豚のように太っていた」など、何かに例える事全般を言う。 比喩には直喩と隠喩がある。 ■伏線 その先のストーリーを予想させるもの。 恋心を自覚する前に、一度振り向くなど。 あからさまだと寒いが、読者に気づかれず、しかもさりげなく意識させる微妙な伏線を張ると、文章のレヴェルは格段に上がる。 ■列挙法 同じ品詞を何度も並べる方法。名詞や形容詞を使う事がほとんど。 ただし単純に名詞を並べると単調になり、形容詞を何度も並べると非常にナルシスト的になる。 バランス感覚の要求される手法。 名詞のみを列挙する例:おれは身支度を整えた。財布、煙草、ジッポ、それに奴が持っていた鍵束をポケットに入れた。 タチ、ネコなど、いわゆるBL用語はみなさま既にご存知だと思いますし、他サイトさまでも紹介されているので、省略させていただきます。 |
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