書式そのほかの基本■約物の使い方 カッコ類 『二重カギカッコ』 店の名前や本の題名など、大きなまとまり。 「カギカッコ」 会話・引用、また二重カギの中に含まれる小さな単位。 “ダブル・クォーテーション” 強調したい言葉、会話の内容。 (パーレン) 補足するもの。ただし、使いすぎに注意。 テン、マル類 ナカグロ/ナカテン(・) 外来語の切れ目、語の並列。 読点(、) 文の切れ目など。和文中では,.は使いません。 三点リーダ(…) 沈黙を表します。文にメリハリをつけるのに効果的ですが、これも使いすぎるとサムくなってしまいます。 原則として漢字は漢字、ひらがなはひらがなで。 接続詞・助動詞などに漢字は使いません。 文章の色の濃さに注意しましょう。漢字・ひらがな・かたかなをバランスよく配置。 鈴木はニュー・オープンのカフェのメニューを見てキャラメル・ラテをセレクトし、ウエイトレスを呼んでオーダーをすませた。 かたかなが多く、漢字が少ないこのような文だと、違和感がありますよね。 「アヴァンギャルド」、「シニカル」、「イデオロギー」といったこ難しい単語を並べられると、筆者の自尊心は満たされても、読んでいるほうは引いてしまいます。 漢字を上手に混ぜることで、可続性が増します。 ■ひらがなに開いたほうがいい言葉。 〜の為に→〜のために 〜の様な→〜のような 〜では無い→〜ではない 居る→いる 〜の所→〜のところ 何故→なぜ 何処→どこ 所謂→いわゆる 寧ろ→むしろ 個性としてあえて使うのはOKだと思います。 わたしも「ちがう」、「べつ」、「だいじょうぶ」など、勝手に開いて表現しています。 少なくともひとつの作品においてはその表現を変えないというのが原則ですが、「好き」、「スキ」、「すき」など、登場人物の心情や状況に応じて変化をつけてもいいと思います。 ただし、「聞く」と「聴く」、「激しい」と「烈しい」などの意味はしっかり使い分けてください。 ■間違えやすい日本語 彷彿とさせる→彷彿させる 食指をのばす→食指を動かす。または触手を伸ばす 押しも押されぬ→押しも押されもせぬ 細やかな→こまやかな 空気感→こんな日本語はありません 全て→すべて、または総て。全の字を禁止している出版社が多いです。サイト上で使うなら問題ないと思いますが、商業誌などへの投稿をなさる場合には注意。 |